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バージョン: 4.6.2-saas

NetFUNNEL 概要

サーバーダウンが**「待機」**に変わる瞬間、NetFUNNEL がサポートします。

NetFUNNEL とは

NetFUNNELは、STCLab が提供する仮想待合室(Virtual Waiting Room)ベースのトラフィック制御ソリューションです。 瞬間的に急増するユーザーリクエストをリアルタイムで制御し、サーバー障害やサービス停止を引き起こすことなく、安定したサービス運用を実現します。

現代のオンラインサービスでは、特定のタイミングでトラフィックが集中することが多く発生しています。 イベントの開始、チケット販売、プロモーション開始、人気コンテンツの公開といった瞬間には、数秒のうちに普段の数十倍以上のリクエストが殺到することがあります。 このような高負荷状態では、サーバー自体は正常に稼働していても、過剰な同時リクエストによって応答遅延、エラー、サービスの中断が発生します。

従来の APM(アプリケーション・パフォーマンス管理)システムは、障害発生後のログやデータに基づいて原因を分析し対応する、事後対応を中心としたアプローチでした。 しかし、障害発生後の保守だけではユーザーの離脱やビジネスの損失を取り戻すことは難しく、次のイベントにおけるサーバーの安定性も予測しづらいのが実情です。

STCLab と NetFUNNEL の理念は異なります。「障害は事後ではなく、未然に防ぐべきである」という考え方です。 NetFUNNEL の意義は、障害の原因を事後に分析するのではなく、トラフィックそのものを事前に制御し、障害を発生させないことにあります。 設定した閾値を超えた場合、NetFUNNELはエンドユーザー向けに仮想待合室を生成します。 トラフィックが事前に設定した閾値を超えた場合、NetFUNNEL はエンドユーザーを仮想待合室に遷移させます。 超過分のユーザーは先着順の待機列に案内され、システムの許容量に合わせて順次サービスへ誘導されます。 同じリクエスト量であっても、サーバーが処理できる許容量に合わせて流入するため、システムは常に安定した負荷水準を保ち、ユーザーには待ち時間を予測できる安定した体験が提供されます。


ヒント

仮想待合室(Virtual Waiting Room)は、オンライン上の待機列を管理してユーザーのアクセスを制御し、需要の高い時間帯でもスムーズかつ公平なユーザー体験を保証する仕組みです。

詳しくは STCLab Blog:仮想待合室とは?アクセス集中からウェブサイトを守る方法 をご覧ください。

トラフィック管理の重要性

トラフィックは単なるシステム負荷ではなく、ユーザーの関心、ビジネス機会、そして**売上へとつながる「可能性」**そのものです。 接続障害、決済の失敗、サービスへのアクセス不能といった問題は、わずか数分で顧客の離脱と売上の損失に直結します。 特にトラフィックが集中するプロモーションなどのイベントにおいてトラフィック管理に失敗すると、短期的なシステム障害にとどまらず、ブランドの信頼低下という長期的なリスクを招きます。

逆に、トラフィックを適切に管理できれば、アクセス集中時でもサービスはスムーズに稼働し、ユーザーはポジティブなブランド体験を得ることができます。 これによりマーケティング施策の効果を最大化し、ユーザーがページに長く滞在して追加の商品やコンテンツを自然に閲覧するきっかけを作ります。 過去にサーバー障害を経験している場合は、改善されたサービス体験を提供することでユーザーの信頼を回復し、リピートや長期的な顧客関係へとつなげる絶好の機会にもなります。

STCLab は、トラフィックがビジネスの成果に直結する資産であることを深く理解しています。NetFUNNEL はトラフィックの損失を防ぎつつ、サーバーを保護し、ビジネスの価値を最大化します。

システム構成

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NetFUNNEL は、お客様のサービス環境に軽量なエージェントを導入する方式で動作します。 Web、Android、iOS など多様なプラットフォームにおいて、サービス構成を大きく変更することなく適用できるため、既存システムへの負担を最小限に抑えられます。 運用担当者は URL、ドメイン、パス単位でトリガールールを設定し、トラフィック制御の対象ページを定義できます。 サービス全体ではなく、特定の区間だけにきめ細かく制御を適用することも可能です。

導入されたエージェントは、TTL(Time-to-Live)ベースの通信を通じて現在のシステム状態を継続的に更新します。 この過程で、NetFUNNEL は事前に設定した進入許容数(同時接続数)を基準に、ユーザーのアクセスを許可するか、待機させるかを判断します。 この進入許容数は運用中であってもリアルタイムに変更でき、アプリの再配布やサービス停止を伴うことなく即座に反映されます。

ユーザーが Web サイトやアプリにアクセスすると、NetFUNNEL エージェントが自動的にロードされ初期化されます。 エージェントは設定された制御方式に従って条件を確認し、NetFUNNEL サーバーと通信して現在のトラフィック状況と閾値を照らし合わせ、アクセスの可否を決定します。

トラフィックが閾値を超えた場合、ユーザーは仮想待合室へ誘導されます。待合室では自分の待機順番と予想待ち時間が案内され、待機中もリアルタイムで更新される情報を通じて状況を確認できます。 ユーザーは待機順に従って自動的にサービスページへリダイレクトされ、待機完了後は通常どおりサービスを利用できます。

一方、サーバーに余裕がある場合は、待機プロセスを経ることなく即座にサービスページへアクセスできます。 この場合、ユーザーは一切の待機なしで従来のフローのままサービスを利用でき、NetFUNNEL はバックグラウンドでトラフィック状態を継続的に監視して安定した運用をサポートします。

主な機能

リアルタイムトラフィック制御

NetFUNNEL は、サーバーが処理可能な進入許容数を基準に、すべてのトラフィックを事前に受け入れ、制御します。 システムに過負荷がかかる前に各リクエストに順番を付与し、即座にアクセスの許可または待機を判断してサービスの安定性を維持します。

NetFUNNEL の適用方法は、**トリガーベース制御(UTI)コードベース制御(CBI)**に分かれます。 トリガーベースは運用中の設定変更が容易であり、コードベースは開発者がビジネスロジックに合わせてより緻密に制御することが可能です。

また、制御方式には**「基本制御」「区間制御」**があります。 基本制御は単一のアクセスポイントでユーザーを管理する方式で、イベントページやチケット販売のメインページへのアクセスなど、迅速な適用が必要な場合に有効です(UTI・CBI の両方で利用可能)。 区間制御は、特定の開始地点から終了地点までユーザーのセッションを維持しながら同時アクセス数を管理する方式で、カート追加から決済完了までの多段階プロセスにおける安定した処理をサポートします(CBI で利用可能)。

このように、NetFUNNEL は運用環境とサービスの特性に合わせて制御方式を選択できるため、単なるトラフィックの遮断にとどまらず、リアルタイムの状況に最適化されたトラフィック運用を可能にします。

カスタマイズ可能な待合室

待合室例

待機中のユーザーは、モーダル画面を通じて待機順番と予想アクセス時間を確認できます。いつ繋がるか分からない「無限ローディング」画面の代わりに、安定的で予測可能なユーザー体験を提供します。

待合室は**「事前待合室」「基本待合室」「事後待合室」**で構成されています。待合室のスケジュール機能を利用すれば、イベント前の事前待機から、サービス稼働中のリアルタイム待機、イベント終了後の残存トラフィック管理まで、ライフサイクル全般にわたるフロー制御が可能です。 また、メール通知、サウンド再生、ポップアップ通知など多彩なアラート機能を提供し、ユーザーが待機完了のタイミングを逃さずにサービスを利用できるよう支援します。 仮想待合室内のライブメッセージエリアを活用すれば、運用中に発生した変更事項やアナウンスをリアルタイムで伝え、ユーザーの混乱を最小限に抑えることができます。

NetFUNNEL は、ブランドのアイデンティティやサービスの目的に合わせて、仮想待合室の画面を自由にカスタマイズできる環境を提供します。 コンソール画面からの簡単設定はもちろん、コード編集によるフルカスタマイズも可能です。

適切にデザインされた待合室は、単なる待機スペースとしてだけでなく、コミュニケーションチャネルとしても活用できます。 ブランドメッセージ、イベント案内、おすすめコンテンツなどを表示することで、アップセルやクロスセルの機会を自然に創出し、平均滞在時間の増加と追加売上へとつなげます。

トラフィックモニタリング

NetFUNNEL は、システムへ流入するすべてのトラフィックを包括的にモニタリングし、分析エンジンを通じてトラフィック運用に関するインサイトを提供します。 運用担当者は、サービスリクエスト量、待機ユーザー数、待機時間、進入量、リソース使用量などの指標をリアルタイムで確認できるため、現在のトラフィック状態や制御の効果を素早く判断し、即座に対応することが可能です。

さらに、トラフィック制御のモニタリングに加えて、**EUM(End User Monitoring)**を提供し、エンドユーザー視点でのサービス体験を精密に把握できます。 これにより、単なる数値のモニタリングを超え、トラフィックが集中している区間やユーザー体験低下の原因を迅速に特定し、安定したサービス品質を維持することができます。


備考

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